完成イメージ(ラフ)|完成写真に差し替え予定
simoPAINTER / MURAL ARTIST
道路も、橋も、建物も。まちの暮らしを下から支えているのは、建設の仕事です。そして、その仕事の中には、必ず石があります。
私たちが毎日つくっているコンクリートも、実は石からできています。ふだんは目に入らない、でも社会を下支えしている石。その存在を、このまちの人たちに知ってほしいと思いました。
金沢では、公共の施設に地元の戸室石を使う取り組みを行政も進めています。お城の石垣を積んだ石が、今もまちの中で生きている。そんな石の面白さを、地域のみなさんと一緒に楽しめたらうれしいです。
このトレーラーハウスは、橘建設が構えるまちの駐車場に置かれています。前を歩く人、車で通る人の目に入る場所です。制作が決まったとき、橘社長はこう話していました。
橘建設がある街での制作になります。近所の方がとても興味を示されると思いますので、何かできればうれしい。
simo さんは、この依頼を受けたとき「戸室石・九谷焼をテーマに、石の作風で自由に描かせてもらえるなら、ぜひやってみたい」と引き受けてくださいました(NOMAL ART COMPANY 平山さん経由)。ラフは「しっかりと美しいコンクリートと石たちがコラボしているようなイメージ」です。
simo さんは、旅先や壁画の現場で拾い集めた石を組み合わせて描く「OBJECT」というシリーズを続けています。ご本人はその狙いをこう書いています。
違う場所で違う時間にできたであろう石たちを組み合わせて描くことで、'距離'と'時間'を圧縮して生まれるエネルギーの塊を描く
simo さんご本人の言葉(作品に込めた思い・描いた石のこと)を制作後にいただいて入れます
絵の中で、灰色のコンクリートのかたまりと、色とりどりの石が組み合わさっています。
コンクリートは、セメントと水に、砂や砂利・砕石(骨材)を混ぜて固めたものです。骨材は体積のおよそ7割。セメントは1割ほどにすぎません。私たちが毎日目にするビルも道路も、半分以上は石でできています。
出典:一般財団法人 建材試験センター「建材試験情報」基礎知識シリーズ(2021年)
戸室石(とむろいし)は、金沢城から東へ約8kmの戸室山・キゴ山のふもとで採れる安山岩です。約40万年前のマグマが冷えて固まった石で、赤みのある「赤戸室」と青みのある「青戸室」があります。1592年の石垣工事から使われはじめ、金沢城の石垣の大半がこの石です。
切り出した石は、約11kmの「石引道」を人の手で担いで運びました。大きな石は24〜36人がかりで2〜5日。金沢の地名「石引」はこの道に由来します。
出典:石川県「金沢城の石垣に用いられている『戸室石』について」/金沢市教育委員会「キゴ山ブックレットNo.2 キゴ山の戸室石」(2019年)
戸室石は昔の石ではありません。石川県が復元した金沢城の河北門では、いまも採掘されている戸室石が使われました。金沢市でも、公共の施設や道の整備に戸室石を使う取り組みが進められています。金沢市の方針の名前・使われている場所の例(公式の出典が見つかっていません。橘社長に元の資料をうかがいます)
出典:石川県「金沢城の石垣に用いられている『戸室石』について」(河北門)/金沢市の取り組み=出典
はじまりは2026年の春、橘社長からの「トレーラーハウスに絵を描けないか」というご相談でした。NOMAL ART COMPANY さんを通じて、石を描く画家・simo さんとのご縁がつながりました。
simo さんが選んだのは、戸室石と九谷焼という、金沢の土地に根ざした二つのテーマ。背景には橘建設のコーポレートカラーの青を敷き、その上にコンクリートと石が重なり合います。ふだん地面の下や壁の中に隠れている石を、まちの人の目の高さに引き上げた作品です。
仲介者として、この壁画が橘建設のみなさんの誇りとなり、このまちに暮らす人たちが足もとの石に目を向けるきっかけになることを願っています。
simoKYOSUKE SHIMOGORI / PAINTER・MURALIST
1988年 大分県生まれ。2012年 大阪芸術大学 デザイン学科卒業。現在の拠点(ご本人サイトは大阪府、NOMALさんのページは滋賀県)を拠点に、壁画制作とライブペインティングを軸に活動するペインター・壁画家です。
自然の中の物や風景の色・形、光の反射や屈折に目を向け、集めたイメージを画面の上で重ね合わせて描きます。近年は、形を切り抜いたキャンバスに光を描く「shape of lights」、集めた石を組み合わせて新しい物体として描く「OBJECT」のシリーズを展開。2025年にはモロッコ・ラバトの壁画祭 JIDAR で、日本から持っていった石と現地の石を組み合わせて描きました。
simo さんご本人の Instagram から、これまでの壁画と石の作品を紹介します(Instagram の埋め込み機能で表示しています。画像の権利は作家に帰属します)。
投稿を読み込めない場合は、下のアカウントから直接ご覧ください。


橘社長の「石持ってきてください企画とか」というひと言から生まれた案です。近くを通ったら、ぜひ立ち止まって絵を見てください。
企画をやるか・やり方(期間・場所・受け付け方)は橘社長のご判断
小さな一流企業
確かな技術と、新たなことへの挑戦。
1971年(昭和46年)創業。金沢市窪に本社を置き、一般住宅から公共工事まで、建物の設計と施工を手がける建設会社です。公共施設、福祉施設、商業・工場・医療施設、共同住宅、一般住宅と、まちの暮らしを支える建物を幅広くつくってきました。
ロゴに添えられた「小さな一流企業」という言葉を、橘社長はとても大切にしています。大きさではなく、一つひとつの仕事の質で選ばれる会社であること。少数精鋭の社員が、上場企業にも引けを取らない技術と実行力で現場を支えています。
素晴らしい建物をつくるのは図面を描く設計者ではなく、市役所などの許可を下す機関でもなく大工さんや電気屋さんなど我々施工会社でもありません!
それは、その建物を使いそこに住み暮らす【人】がつくるのだと思います。
建物を使うすべての人々が笑顔になるよう
建物をつくるすべての人々がいきいきと過ごせるよう
そのほか関係するすべての人々にも
全社員が誇りをもって貢献する
スローガンは「社員ファーストで全ての人々がウェルビーイングに!」。社長メッセージの見出しは「会社は、従業員のためにある」。書類のクラウド化や現場とのやりとりのLINE化など、現場で働く人の負担を減らす取り組みを進めています。
品質方針には「近隣住民の方々の住環境を守り、安全第一で行動する」「創意工夫、地域貢献、働き方改革、新技術にチャレンジする」とあります。まちの駐車場に置いたトレーラーハウスを、地域の人が楽しめるアートにする今回の試みも、その延長にあります。
| 社名 | 橘建設株式会社 |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役社長 橘 裕之 |
| 創業 | 1971年(昭和46年)2月8日 |
| 本社 | 〒921-8151 石川県金沢市窪7丁目273番地 TEL 076-243-8111 |
| 美川営業所 | 〒929-0224 石川県白山市美川中町ソ48番地1 |
| 工事種別 | 建築一式工事、土木一式工事、とび・土工・コンクリート工事 |
| 許可・登録 | 石川県知事許可(特3)第600号/一級建築士事務所 石川県知事登録第12108号 |
| 有資格者 | 1級建築士 4名、1級施工管理技士 8名 ほか |
出典:橘建設株式会社 公式サイト「会社案内」「社長メッセージ」「トップページ」(2025年10〜12月時点の内容) 最新の内容か橘建設さんにご確認